骨盤について〜子宮とのつながりとは?〜
こんにちは、AKIです。
ピラティスのレッスンを受けていると、「骨盤が前傾していますね」とか「骨盤底筋を意識して」といった言葉を耳にすることがあります。
私自身、ピラティスを始めた頃は、正直「骨盤底筋って何?」「そんなに意識するものなの?」と感じていました。
特に“骨盤底筋”という言葉は、男性の私にはあまり馴染みのないものでした。
でも、UKIやStudio U.のインストラクターたちから話を聞く中で、女性にとって骨盤や骨盤底筋がどれほど重要な役割を果たしているかを知るようになりました。
実際、インストラクターたちは日々のセッションで、クライアント様から
「生理痛が重い」「子宮筋腫がある」「冷えやむくみが取れない」
といった“子宮まわりのお悩み”を聞くことが多いそうです。
女性の体にとって、骨盤と子宮は切っても切れない関係。
そして、ピラティスでその関係性を整えていくことが、身体の内側からのケアにつながっていきます。
骨盤が女性にとって特別な理由
女性の骨盤は、男性と比べて横に広く、全体的に丸みを帯びています。
これは、骨盤の中にある子宮を守り、支えるための構造でもあります。
骨盤の内側には、子宮・膀胱・直腸といった臓器が収まっており、それらを下から支えているのが「骨盤底筋群」です。
この筋肉は、まるでハンモックのように臓器を支え、重力に逆らって位置を保つ働きをしています。
骨盤底筋がしっかり機能していると、内臓が正しい位置に安定し、血流やリンパの流れがスムーズになります。
しかし、加齢や出産、姿勢の癖、長時間のデスクワークなどによって骨盤底筋が弱くなると、子宮を含む臓器が下がり、内臓の働きが低下することがあります。
また、骨盤の傾きや歪みも、子宮の位置に影響します。
骨盤が前傾しすぎると子宮が前に圧迫され、後傾しすぎると骨盤内の血流が滞りやすくなります。
その結果、冷えやむくみ、生理痛の悪化などにつながることもあります。
ピラティスでは、骨盤を「動かしながら整える」ことを通して、この骨盤底筋の機能を取り戻し、内臓を支える力を育てることを目的としています。
子宮筋腫と骨盤の関係
~女性ホルモンのバランスを支える、骨盤と栄養のつながり~
子宮筋腫は、子宮の筋肉層にできる良性のしこりで、30~40代の女性では3~4人に1人が持っているといわれます。
ホルモンの影響を強く受ける疾患であり、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌バランスが深く関係しています。
骨盤と血流、自律神経の関係
骨盤が歪むと、骨盤内の血流やリンパの流れが滞りやすくなります。
特に、冷えやむくみがある方は、子宮や卵巣に十分な酸素や栄養が届きにくい状態にあることも多いです。
さらに、ストレスや睡眠不足などによって自律神経が乱れると、ホルモン分泌を司る脳(視床下部・下垂体)の働きも影響を受けます。
このように、骨盤の歪みと自律神経の乱れは連動しやすく、結果的にホルモンバランスの崩れにつながることがあります。
栄養学の視点から見た「女性ホルモンと骨盤の関係」
エストロゲンの分泌や働きを整えるためには、脂質・ミネラル・ビタミンB群といった栄養素が欠かせません。
女性ホルモンは、もともとコレステロール(脂質)から作られるため、過度な脂質制限やダイエットは、ホルモン生成を妨げることがあります。
特に大切なのは以下の3つです。
良質な脂質(オメガ3、オリーブオイル、アボカドなど)
→ 女性ホルモンの材料となり、ホルモンバランスを安定させる。ビタミンB群(特にB6・B12)
→ ホルモン代謝をサポートし、イライラやPMSの緩和に役立つ。マグネシウム・カルシウム
→ 自律神経の安定や筋肉の緊張緩和を促し、リラックスしやすい体に導く。
これらの栄養素をしっかり摂ることで、骨盤まわりの筋肉や血流が整いやすくなり、結果的に子宮や卵巣の働きにも良い影響を与えます。
Studio U.で行う「骨盤ケア」
~女性の体と心を整える、ピラティスからのアプローチ~
Studio U.では、骨盤を「動かして整える」ことを中心に、女性の体に寄り添ったケアを行っています。
それは単に姿勢を良くするためではなく、体の内側にあるリズム(ホルモン・血流・自律神経)を整えることを目的としています。
骨盤を整えるということ
骨盤は、体の中心にありながら、日常生活の癖やストレスの影響を受けやすい場所です。
前傾や後傾、ねじれなどの歪みが生じると、腰痛や肩こり、冷え、むくみ、生理痛といったさまざまな不調につながることもあります。
Studio U.では、呼吸と動きを組み合わせたピラティスのメソッドを通して、骨盤の位置を少しずつ「ニュートラル(本来の安定した位置)」へ導いていきます。
特に女性にとって、骨盤は子宮や卵巣を包み込む大切な空間でもあり、骨盤が整うことで血流が改善し、ホルモンのリズムも安定しやすくなります。
Studio U.の骨盤ケアで大切にしている3つのポイント
呼吸と連動した骨盤の動き
レッスンでは、深い呼吸とともに骨盤を動かすエクササイズを行います。
吸う息で骨盤底筋をゆるめ、吐く息でやさしく引き上げる――。
この自然な連動によって、骨盤内の血流や神経の流れがスムーズになり、体の内側が温まりやすくなります。「整える・動かす・ゆるめる」をバランスよく
Studio U.のセッションでは、単に筋肉を鍛えるのではなく、整える動き(アライメントの調整)→ 動かす(安定性と可動性の両立)
→ ゆるめる(リリース)の流れを大切にしています。
これにより、骨盤まわりの筋肉がしなやかに働き、日常の姿勢や動作も自然と整っていきます。一人ひとりの体に合わせたオーダーメイドケア
骨盤の歪み方や使い方は人それぞれ異なります。
Studio U.では、マンツーマンのセッションを通して、その方の姿勢・呼吸・体の癖を丁寧に観察し、最適なアプローチを提案します。
出産後の骨盤リカバリーや、更年期に向けた体調ケアなど、ライフステージに合わせたサポートも行っています。
骨盤が整うと、心も軽くなる
骨盤の安定は、単なる身体の変化だけではありません。
姿勢が整うことで呼吸が深くなり、自律神経のリズムも安定します。
「眠りの質が良くなった」「冷えが減った」「気持ちが前向きになった」といったお声をいただくことも多くあります。
Studio U.での骨盤ケアは、体の中心を整え、心を整える時間でもあります。
自分の体に意識を向け、呼吸とともに内側から整えていく――。
それが、女性が本来持つしなやかな美しさを取り戻す第一歩です。
まとめと新サービスのお知らせ
Studio U.では、ピラティスを通して「骨盤を整えること」から、体と心のバランスを整えるサポートを行っています。
姿勢や筋肉だけでなく、呼吸・血流・ホルモンバランスなど、体の内側から変化を感じられるような時間を大切にしています。
そして現在、私たちは新しいサービスの準備を進めています。
これまでスタジオで行ってきたピラティスや健康に関する内容を体系的に学べる動画学習サービスとしてまとめていく予定です。
今回は、その中から「骨盤ケア」に関する動画を一部ご紹介します。
ご自宅でも、隙間時間に学びながら体を整えることができる内容となっています。
興味のある方は、こちらのページをご覧ください。
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医療免責事項
本記事の内容は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、診断・治療を目的とするものではありません。
体調や肌トラブルに不安がある場合は、医師または専門家にご相談ください。