電磁波とからだの感度の話― なぜ影響を受けやすい人がいるのか ―

「電磁波」と聞くと、どこか怪しい話、極端な健康論を思い浮かべる方も多いかもしれません。

少し前までは、体調不良と電磁波を結びつける話は「科学的ではない」「気のせい」と片付けられることがほとんどでした。

しかし近年、人体そのものが電気化学的なシステムで成り立っているという前提から、

外部の電気的刺激が体の中でどのように処理されているのか、少しずつ整理されてきています。

今回は「電磁波が危険かどうか」を煽る話ではありません。

なぜ、影響を受けやすい人と、あまり気にならない人がいるのか、その背景を、今わかっている生理学の視点から整理してみたいと思います。


人体は「電気と化学」で動いている

私たちの体は、

・神経の伝達

・筋肉の収縮

・ホルモンの分泌

これらすべてが、イオン(電気を帯びた粒子)の移動によって成り立っています。

その中でも特に重要なのがカルシウムイオンです。

カルシウムは骨の材料として知られていますが、実は神経の興奮や情報伝達を調整する中心的な役割も担っています。

カルシウムチャネルという「感度調整装置」

神経細胞には、カルシウムチャネルという仕組みがあります。

特に重要なのが電位依存性カルシウムチャネルです。

これは、

・電気的な刺激

・化学的な刺激

に反応して開閉し、神経がどれくらい興奮しやすいかを調整しています。

例えるなら、神経の反応の強さを決める「感度調整ノブ」のような存在です。

このチャネルの働き方には個人差があり、

・刺激に敏感な人

・あまり影響を受けにくい人

が生まれます。

電磁的刺激と体感の違い

私たちの生活の中には、

・スマートフォン

・Wi-Fi

・家電製品

など、さまざまな電気的刺激があります。

これらが、カルシウムチャネルの働きに、ごく微細な影響を与える可能性があることは、生理学的にはすでに整理されつつあります。

その結果、

・疲れやすさ

・自律神経の乱れ

・刺激への過敏さ

といった体感の違いとして現れる人もいます。


我が家が意識している電磁波対策について

電磁波については、「完全に避けるべきもの」と考える必要はありません。

大切なのは、体が休んでいる時間帯や、長時間になりやすい場面での負荷を減らすことだと考えています。

私が日常的に意識しているのは、次のような基本的なことです。

  • 充電中のスマートフォンはできるだけ触らない
     特に、長時間操作する状況は避けるようにしています。

  • 寝室・枕元に電源や充電器を置かない
     睡眠中は自律神経が切り替わる大切な時間なので、
     余計な電気刺激を減らす意識をしています。

  • 家電製品は可能なものはアースを取る
     すべて完璧にではなく、
     冷蔵庫や洗濯機など設置型のものから意識しています。

どれも特別な対策ではなく、「負荷がかかりやすい場面を少しだけ減らす」

という感覚です。

影響を受けやすいかどうかの目安として

電磁波の影響を「誰もが同じように受ける」と考える必要はありません。

体の反応には個人差があり、刺激に敏感なタイプの人がいるという前提が大切です。

ひとつの目安として、

  • 充電中のスマートフォンを持ったままレモン水を飲む

  • スマートフォンを持たずにレモン水を飲む

この2つで、酸味の感じ方に違いを感じる方もいます。

・酸っぱさが強く感じる

・刺激がきつく感じる

・味が変わったように感じる

こうした変化を感じる場合、神経の刺激処理の仕方が影響を受けやすい可能性があります。

これは前述した、カルシウムチャネルという感度調整の仕組みと関係していると考えると、理解しやすいかもしれません。

※あくまで参考程度の目安であり、感じないから問題がない、感じるから悪い、という話ではありません。


まとめ

電磁波という言葉は、どうしても「危険」「避けるべきもの」というイメージで語られがちですが、本質はそこではないと感じています。

私たちの体は、もともと電気と化学反応によって成り立っているシステムです。

だからこそ、外部からの電気的な刺激に対して影響を受けやすい人・あまり気にならない人がいるのも自然なことだと思います。

大切なのは、「電磁波を怖がること」ではなく、自分の体がどんな刺激に反応しやすいのかを知ること。

そのうえで、

  • 充電中のスマートフォンとの距離を少し取る

  • 寝る環境をできるだけシンプルに整える

  • 家電との付き合い方を見直してみる

こうした小さな選択の積み重ねが、体にとっては十分なセルフケアになる場合もあります。

電磁波の影響を強く感じる必要はありません。

ただ、もし「なんとなく疲れやすい」「刺激に敏感かもしれない」と感じる方は、一度立ち止まって、日常の環境と体の反応を照らし合わせてみるのも一つの視点です。

体の感覚に耳を傾けながら、

自分に合った距離感で、

電磁波とも上手に付き合っていけたらいいですね。

過去の記事はこちら

ピラティス

栄養学

インタビュー

ブログ作成者について

医療免責事項

本記事の内容は、健康に関する一般的な情報提供を目的としており、医学的アドバイスや診断に代わるものではありません。

体質や健康状態には個人差がありますので、体調に不安がある場合や治療中の方は、必ず医師や専門家にご相談ください。

前へ
前へ

UKIのApple Watchがきっかけで調べてみたHRVと自律神経の話

次へ
次へ

インフルエンザと自律神経― 交感神経と副交感神経の働きを知る ―